リモートワークに在宅勤務?仕事じゃなくてもプリンタはビジネス向けネットワークプリンタを選ぶべき理由。【EPSON PX-M885F編】

リモートワークに在宅勤務?仕事じゃなくてもプリンタはビジネス向けネットワークプリンタを選ぶべき理由。【EPSON PX-M885F編】

家庭に1台くらいはプリンタってありますよね。
出番と言えば、年に1回の年賀状印刷、ごくまれに印刷したい仕事の資料、出番は年に数回・・・・・
たまに使おうとすると……………..

あれっ?
インクが出ないし出てもかすれる。
じゃあヘッドクリーニングとノズルチェックしてと、さあ印刷するぞ!
と思ったらインク無いじゃん!
電気屋にインクを買いに行かなければ・・・
1枚印刷したいだけなのに印刷できるまでの儀式が長すぎ・・・
ノズルの詰まりがひどければ最悪修理と。

はいっ。これが一般的によくあるお約束なパターンの感じだと思います。

自分も最初は1万円程度の家庭用インクジェットプリンタに始まり、スキャン機能の付いた家庭用複合機、写真を大きく綺麗に印刷できる10色大判顔料プリンタと様々なプリンタ遍歴を重ねてきました。
一番最悪だったのは、2007年くらいに買ったA3ノビサイズ対応の10色独立顔料プリンタ キャノンPIXUS pro9500。

10色独立顔料プリンタ キャノンPIXUS Pro9500
2007年発売 PIXUS pro9500

当時6万円くらいしていた記憶があります。写真に凝っていた時期でもあり、大判サイズでコットンペーパーやアート紙にプリントしたくて買った経緯でした。
10色独立顔料インクということは、インクを変えるときは10色買わなきゃいけないということです。
フラッグシップ機ということもあり、1,200円/1色で10色で1.2万円かかり、そのくせインクタンクが小さいので頻繁にインク切れを起こしランニングコストが半端ない機種でした。
買った最初はマメに印刷していましたが、だんだん印刷頻度が下がるとインクのノズルヘッドに顔料の固着も頻発。
プリント開始までにウォームアップの時間も長く、たまに印刷しようとするとヘッドクリーニングでインク消費しインクを買い足してやっと印刷できる魔のサイクル。
このプリンタで印刷することがとても憂鬱になってきました。

印刷鬱の時期を数年経験し、その期間は、写真印刷、文章はセブンイレブン、写真はキタムラのネットプリントなどを利用してました。
年に数回であればネットプリントで十分ですが、

ただ、最近はリモートワーク・在宅勤務と働く場所や働き方が多様化しやはり印刷環境は自宅にあったほうが仕事でもプライベートでも確実に便利だと思います。

じゃあ、プリンタ買うならどれ買おう?
となった時、あなたの選択はその後のガジェット人生を大きく左右することになります。
※レーザープリンタは今回の話からは除外しています。

ちょうど私も最近プリンタ(ビジネス向けネットワークプリンタ)を買って実際に使いこんでみるとかなり便利で非常に良い選択が出来たと満足していますので、僕が購入する機種を選定したプロセスを皆さんにシェアしたいと思います。

インクの種類

インク材料の種類 インクタンクの構成 採用されている機種
染料 CMYK全色染料もしくは、
CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)は染料でK(ブラック)は顔料
家庭用の廉価モデル
顔料 CMYK全色顔料 中~高級機、ビジネス向機種

一般的に染料はインクインクノズルから吹き付けて、紙に滲ませながらインクを定着させるイメージです。
顔料は化粧品のファンデーションのように紙の上に乗せてインクを定着させるイメージです。
染料は水溶性なので水に濡れると滲んだりしてしまいます。
顔料は水にも強く滲みもないので、細かなCAD図面の線や写真印刷でも色を濃く表現が出来ます。
使用する紙によっては印刷後の表面を引っかいたりすると印刷が欠けてしまう場合もごくまれにありますが基本的には顔料の方が良いと私個人は思います。

印刷最大サイズ

印刷最大サイズ メリット 採用されている機種
A4 コンパクトで安価 廉価モデル~中級機種、ビジネス用
A3(A3ノビ) 筐体サイズがデカくて、高価 高級機種、ビジネス用

どのサイズまで印刷したいのかは人によって異なると思いますが、最も多いのはA4サイズではないでしょうか?
最悪、どうしてもA3サイズで印刷したい場合はコンビニのネットプリンタなどで対応しても良いと思います。
コストの面から言ってA4サイズを選択するのが妥当です。

複合機の有無

家庭用プリンタ 家庭用複合機 ビジネス向けプリンタ(LAN接続)
(ネットワークプリンタ)
ビジネス向け複合機(LAN接続)
(ネットワークプリンタ)
接続方式 USB/Wi-Fi USB/Wi-Fi LAN/Wi-Fi LAN/Wi-Fi
印刷
印刷(フチなし印刷) × ×
スキャン
FAX
クラウド連携
ネットワーク印刷
ネットワークスキャン
価格帯 1.2万円前後 3万円前後 2.5万円前後 3万円前後

ここから表が複雑になってきましたが、プリンタ別のできることを比較すると圧倒的にビジネス向けの複合機(ネットワークプリンタ)が多機能でありながら価格はそんなに変わらないことがあります。
一点注意事項は、ビジネス機種はフチなし印刷ができないという点です。写真印刷などフチなし印刷したい場合はフチありしか選択できません。
ただ、写真印刷であればコンビニのネットプリントの方が綺麗で確実にクオリティ高いです。
「ネットワーク機能やクラウド連携は必要ない」と言ってしまえば、普通のプリンタで十分ということになってしまいますが、
どうせ買うのであればビジネス向けの複合機(ネットワークプリンタ)を購入してネットワーク機能を使いこなしたほうが便利で生産性は確実に上がります。
今後はリモートワークや在宅ワークも主流になってくるので、便利なツール、機能を積極的に活用できるスキルが必須となってくると思います。
ネットワーク対応か非対応かがかなり重要な要素で、これがあればLAN接続もしくはWi-Fi接続でルータとつながるので家庭内のネットワーク上に常にプリンタが接続されている状態になり、
スマホからでもPCからでも家のネットワーク中にいればどこからでも印刷することが出来ます。

あとはネットワークプリンタだけに搭載される機能で、
「リモートプリント」というものもあり、外出先でも自宅のプリンタに印刷データを送り、プリントできたりもします。
それと似た機能で、
「リモートスキャン」という機能もあり、複合機でスキャンしたデータをそのままスマホやサーバ、クラウド、指定のメール宛にダイレクト保存や送信できたりします。
外出時に紙の資料などを持っていくようなシチュエーションの場合、外出前にリモートスキャンでスキャンし、スキャンデータをスマホに保存しておけば紙を持ち歩く必要もなく、必要な時にすぐにスマホの画面で見ることが出来ます。これが地味に便利で私はよく活用しています。

ランニングコスト

※エプソンの機種で独断と偏見でピックアップした機種での比較。

家庭用プリンタ 家庭用複合機 ビジネス向けプリンタ(LAN接続)
(ネットワークプリンタ)
ビジネス向け複合機(LAN接続)
(ネットワークプリンタ)
比較機種 EP-306 EP-M552T  PX-S885 PX-M885F
インクの色数 6色染料 4色染料 4色顔料 4色顔料
印刷コスト(A4カラー文書) 11.7円 2.7円 6.1円 6.1円
ファーストコピータイム 7.0秒 7.0秒
印刷枚数 3,700ページ 5,000ページ 5,000ページ
インクタンク価格(Amazon実売) 5,000円前後
(6色セット)
8,000円前後
(2,000円/色×4色)
2.4万円前後
(6,000円/色×4色)
2.4万円前後
(6,000円/色×4色)
本体価格(Amazon実売) 12,000円前後 29,000円前後 26,000円前後 32,000円前後

この表を見る限りではビジネス向けプリンタインクの価格は少し高めの設定であることがあります。
家庭用複合機のインクに対してビジネス用プリンタは倍くらいの価格がします。この表だけでは、家庭用複合機が一番コストが安いように見えますが、家庭用は染料インクなんですね。
それに比べてビジネス向けは顔料。コストだけでは比較できない魅力があります。
あと、もう一つ見落としがちなポイントは、家庭用はそんなに印刷をすることを前提として作っていないので、印刷開始までの起動時間が圧倒的に違います。
家庭用の起動時間は数値が見当たりませんでしたが、体感的に数十秒から数分かかるイメージです。ビジネスプリンタは7秒!爆速です。
たかが紙を1枚印刷するために、プリンタの起動するまでに数分間とか待っていたくないですね。

私が悩みに悩んで導き出した1台は

もちろん、最終的には使い手のニーズに合うかどうかが重要ですが、
私の場合は、本体の価格、インクの種類、機能、ランニングコストを総合的に見て、
EPSONのPX-M885Fにしました。使って半年くらい経ちますが今のところ不満は何一つ無い状態です。
リモートワーク、在宅勤務におすすめのプリンタ

また次回はこのプリンタの細かな機能の紹介もしていこうと思います。
ということで、今回は私のプリンタ選びのプロセスを紹介させていただきました。
働き方改革やリモートワーク、在宅勤務と働き方が多様化し変化のスピードが速い中で、皆さんの今後のプリンタ選びの参考になればと思います。