【在宅勤務必見!】MacbookなどApple製品にも合う!!ミニマルなLANケーブルを自作しよう。【製作編】

【在宅勤務必見!】MacbookなどApple製品にも合う!!ミニマルなLANケーブルを自作しよう。【製作編】

前回はシンプルかつミニマルでスマートなLANケーブルの自作に向けて準備編ということで、LANケーブル自作に必要なものを紹介しました。

さぁ、いよいよ今回は実際にLANケーブルを自作していきましょう。

 

必要な長さのLANケーブルを準備

今回作りたいLANケーブルの長さ+10cm程度でケーブルを切断しましょう。
必要な長さより少し長く切る理由として、欲しい長さぴったりで作ると、カシメたときに少しロスでカットするので実質の長さが極僅か短くなってしまうのと、カシメに失敗したときにやり直すとどんどん短くなるので少し余裕を見た長さでカットすると良いです。

今回の私の場合は2.5mのLANケーブルを作りたかったので2.6mでカットしています。

ミニマルなLANケーブル自作_01

RJ45コネクタカバーを装着

まずはじめにコネクタカバーを通しておきましょう。
とりあえず出番は一番最後になるので作業の邪魔にならないところにスライドさせて動かしておきましょう。

ミニマルなLANケーブル自作_11
ケーブル先端とカバー。向きに注意
ミニマルなLANケーブル自作_12
カバーを装着

ケーブル先端の外皮を剥く

LANケーブルの外皮のビニールを剥いて中にある銅線8本を取り出します。
ここでカシメ工具の登場です!カシメ工具の写真にある赤丸の刃の部分を使って剥きます。

ミニマルなLANケーブル自作_02

刃の部分にLANケーブルを挟んで、軽い力で外皮だけを切るように慎重に全周を切り込みます。

ミニマルなLANケーブル自作_03
中の銅線を傷つけないように!

外皮を剥いた後にコネクタの取り付けしますが、銅線は長めに取り出しといたほうが後々の作業性が良いので下記の写真のように3cmくらいは取り出すようにしましょう。

ミニマルなLANケーブル自作_04
反対側から見た写真。これくらいの長さは残してください。

全周に切り込み入れ終われば外皮を取り外します。

ミニマルなLANケーブル自作_05

これで外皮が剥き終わりました!

中の銅線の撚りを解こう

外皮を剥いた状態では中の銅線が撚られていていますので、これを一本ずつ解いて真っすぐ線を伸ばしましょう。

 

ミニマルなLANケーブル自作_06
①中の線を広げましょう

 

ミニマルなLANケーブル自作_07
②撚られている線をバラしましょう。
ミニマルなLANケーブル自作_08
③線の曲がり癖を直して真っすぐに

十字区切り(シールド)をカットし除去

写真中央の赤丸部分のナンコツみたいな物があります。
ケーブルによってあったり無かったりします。(今回使用しているケーブルはCat.6)
これは十字区切りと呼ばれるものでLANケーブルの固さや強度を持たせるものです。
アルミ製のシールドなどはデータ通信、転送する際に外部のノイズなど通信に干渉し悪影響を起こさないようにするものです。
LANケーブルの規格によって入っていたり、入っていなかったりと様々です。
シールドは高速通信が可能な規格(Cat.7や8)になるとあったりします。
十字区切りやシールドがある場合は邪魔になるのでカットして除去しましょう。
ミニマルなLANケーブル自作_09

カットが終わるとこんな感じになります。

ミニマルなLANケーブル自作_10

銅線の色を確認して並び替えよう

いよいよコネクタと圧着する準備を始めていきます。
8本の銅線はすべて異なる色がついいます。
これを下記の図のようにLANケーブルの両端が同じ位置でつながるように結線していきます。
つなぎ方はいろいろありますが、今回はストレートケーブル(B結線)と呼ばれるつなぎ方で進めていきます。
LAN自作_つなぎ方と順番の配線図

この図に従って線を並べます。
こんな感じですね。

ミニマルなLANケーブル自作_13

RJ45コネクタをセット

コネクタに銅線を差し込んでいきます。
一般的売られているものの大半はにコネクタに銅線を直接差し込むのではなく、一度ロードバー(ガイド)に差し込み、ロードバーをコネクタに挿入する手順になります。
このほうが失敗無く確実に圧着できます。

ミニマルなLANケーブル自作_14
透明なパーツがロードバー
ミニマルなLANケーブル自作_15
ロードバーからはみ出る銅線はニッパーでカット

さぁ、ここまで出来たら、いよいよRJ45コネクタに差し込みます。
が、ここで線の順番がずれていると失敗しますので、しっかりと順番があっているか確認しましょう。

端子にはめ込んでいきます。
ミニマルなLANケーブル自作_17
奥までしっかり差し込みましょう。

これで挿入完了です。

カシメ工具で、カシメよう。

カシメ工具でいよいよカシメていきます。
写真の赤丸の部分にコネクタをハメて、力をかけて挟み込みます。

ミニマルなLANケーブル自作_18
赤丸の部分にコネクタを入れます。
ミニマルなLANケーブル自作_19
カシメ工具にコネクタをしっかり挿入
ミニマルなLANケーブル自作_20
力をかけてしっかりと圧着します。
ミニマルなLANケーブル自作_21
カシメ完成!

念のために少し力をかけてコネクタを引っ張って、しっかり圧着されているか確認しておきましょう。

コネクタカバーを取り付け

一番最初に取り付けたコネクタカバーを被せましょう。
カバー被せれば、これで完成です!

ミニマルなLANケーブル自作_22 ミニマルなLANケーブル自作_23

テスターがあれば通線確認も

LANケーブルの両端にRJ45コネクタを装着したら、テスターで通線の確認を行います。
指定の位置にコネクタを差し込み、スイッチを入れると、1~8の番号のランプが通電順に光ります。
右と左のランプが同じタイミングで同時に光れば問題なく接続できていることになります。

ミニマルなLANケーブル自作_24

最後に

今回はLANケーブルの自作方法を解説しました。
在宅勤務やリモートワークなど、自宅で仕事する機会もこれからはもっと増えていくと思います。
LANケーブルなどさりげないパーツや機器でも少しこだわって自分のお気に入りのデザインや色のものを使用することで気分も上がるのではないでしょうか?

なお、今回、LANケーブル作成に使用した材料はこちらの記事にまとめてあります。
MacbookなどApple製品の充電器やコードともバッチリ合う色と質感なのでMacユーザーにもおススメです。
ミニマルでスマートなLANケーブルが欲しい、作りたい、と思った方は自作の参考になれば。