【ウェブ解析士が伝授】基本テクニックとアクセス解析を活用したSEO対策【後編】

【ウェブ解析士が伝授】基本テクニックとアクセス解析を活用したSEO対策【後編】

私のブログ読者から頂いたメッセージでリクエストがありましたので、前回に続き後編として私なりのSEO対策とストラテジーをご紹介していきます。

今回は検索エンジンからの流入を増やすために私が意識している画像検索におけるSEO対策のポイントをお話しします。

狙うは”ウェブサイト検索”よりも”画像検索”

よく検索されるキーワード(ビッグワード)は当然競合も多く自分のサイトを検索結果の上位に表示させるのは至難のワザだと思います。
サイトやブログ立ち上げ当初はいきなり検索結果の上位に食い込むことはとても難しいので、少し視点を変えてSEOを考えてみます。

ます自分が検索エンジンで検索する場合、通常の検索エンジンからのウェブ検索(目的のサイトが検索結果として表示される)も行いますが、それと同じくらい画像検索も行います。
みなさんもそうだと思いますが、画像検索は検索結果画面前面に関連の画像が表示され視覚的に自分の求めている情報かどうかをジャッジしていく感じだと思います。

画像検索の利点は同じ画面の面積に対して検索結果の情報量が多いことと視覚的に瞬時に判断できることではないでしょうか?

検索結果の見え方の比較

試しにGoogleでの検索結果を見比べてみましょう。
検索キーワードは”在宅勤務 ガジェット おすすめ”で検索してみました。

検索結果画面を見比べるとわかりますが、
検索結果で1画面あたりに表示される量(サイト数)が圧倒的に違います。
ウェブ検索では1ページ目には上位10サイトが表示されているのに対し、画像検索では50枚(50サイト)が表示されています。

仮に特定のキーワードにおける自分のサイトの検索結果順位が30位だとした場合、ウェブ検索では3ページ目、画像検索では1ページ目に表示されることになり、同じ順位でもより表示されやすくなり、アクセス数の増加につながる可能性が高いという事になります。

画像検索の場合は視覚的な判断になりますので”興味を持ちやすい画像”、”検索ワードに対してマッチしている画像”であればクリック率を上げてアクセス数を増加させることも可能になります。

サーチコンソールで検索パフォーマンスを調べてみよう。

Googleサーチコンソールで検索エンジンでの検索パフォーマンスを見てみましょう。
【ウェブ解析士が伝授】基本テクニックとアクセス解析を活用したSEO対策【後編】

サイト全体の検索パフォーマンスのデータとなります。
”ウェブ検索”VS”画像検索”の比較が表示されています。

検索結果での表示回数の多さは非常に重要

ウェブ検索の平均掲載順位が27.8位に対して画像検索は86.4位と画像検索の方が下回ってはいますが、
合計表示回数ではウェブ検索:393回に対して画像検索は1.537回となります。

基本的にサイトへのアクセス数の考え方としては下記になります。

表示回数×クリック率(CTR)=クリック数(アクセス数)

アクセス数を増やすことが目的ですので、表示回数が多いという事は非常に有利であり重要な要素です。

CTR(クリック率)の改善に取り組もう

ウェブ検索よりも画像検索での表示回数が圧倒的に多い事がわかりました。
ウェブ検索で表示回数を増やしたり検索順位を上げることも重要ですが、ほかの競合ウェブサイトも多く中々大変です。

画像検索で表示回数が多く稼げているのであれば、CTR(クリック率)の改善に取り組み自分のサイトへの流入数の増加を目指すのが良いでしょう。
すでに表示されているわけですから、画像をよりキャッチーにしたりサムネの文字を入れたり工夫してみましょう。

CTR(クリック率)を改善した場合のシミュレーション

では画像のクオリティやサムネ等でCTRを改善した場合のシミュレーションを行ってみましょう。
表示回数は現状と同様の1,500回とします。

【現状】
1,500回(表示回数)×1.1%(CTR)=16アクセス(サイトへの流入数)

【CTRを2%に改善した場合】
1,500回(表示回数)×2.0%(CTR)=30アクセス(サイトへの流入数)

CTR(クリック率)を1.1%から2.0%に改善すれば自分のサイトへのアクセス数も2倍近く増やすことが可能です。

画像検索のSEO対策の手順と手法

では、検索エンジンでの画像検索時にしっかりと自分のサイトの画像を正しく表示させるにはどうしたらよいのかを説明していきます。

画像の品質(クオリティ)

画像検索結果で表示された際に、興味を持ってクリックしてもらえるようになるべく高品質な画像を使うようにしましょう。

ファイル名を最適化しよう

画像をアップロードする際、自動で付与されるランダムなファイル名などではなく、ある程度規則性を持たせ、ファイル名でどんな画像かわかるようなファイル名にしてからアップロードしましょう。

【悪い例】 img2020142555.jpg
【良い例】 camera_technic-001.jpg

画像の代替テキストを設定しよう

画像データは検索エンジンからはただの画像データとしてしか判断できません。どのような画像で何が映っているのかを検索エンジンに伝えてあげましょう。
ブログなどに画像を貼り付ける際に「alt属性」を活用しましょう。

【代替テキストを設定した記述例】
<img src=”画像URL” alt=”代替テキスト(画像に関連するSEOキーワード)”/>

 

最後に

今回は私なりの視点からのSEO対策のストラテジーをご紹介しました。

一般的なSEO対策というと、検索結果の順位を上位に上げましょうという切り口ばかりですが、画像検索結果画面での1画面あたりの表示枚数の多さに着眼し、画像検索による表示回数の多さを生かしたSEO対策によるアクセス数の改善を行う考え方をご紹介しました。

やはりウェブ検索での検索結果で上位を取るのは立ち上げたばかりのブログやアクセス数が多くないサイトではハードルが高いので、画像検索からのトラフィック向上も意識して運営してみるのも良いと思います。